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2277話

「ああ」と安二狗は溜息をついた。

「え?あの族長も寝たのか?」アルテは驚いて尋ねた。彼もあの女族長を知っていた。男勝りで、普通の男は彼女に興味を示さないのに、それでも安二狗に寝られてしまったとは。女に関しても彼は選り好みしないのか?

「当たり前だろ。真珠部族に入ったのに女と寝ないわけがないだろ?もちろん、あの女族長はかなり豪快だったがな。安二狗のような逞しい男を見れば、見逃すわけがない。俺たちを解放してもらうために、安二狗は身を捧げたというわけだ。最初はこの女、まあまあ悪くなかったんだが、なんと姉のアミに嫉妬して、姉を殺そうとした。安二狗も我慢の限界で、彼女を始末した」と安二狗は言った。

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