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2215話

「安二狗が尋ねた。

「俺が案内したら、お前たちは俺たちの仲間を殺さないか？」その男が不安そうに尋ねた。

「それは奴らが抵抗するかどうかによるな。抵抗すれば容赦なく殺す。抵抗しなければ一人も殺さなくていい。安二狗はタ市で一人でも殺したか？」安二狗は反問した。

その男はそれを聞いて理解した。確かに、安二狗はタ市を混乱に陥れたが、誰一人殺してはいなかった。これは彼が極悪非道で人を殺すことに躊躇しない人間ではないということだ。そう考えると、心が少し安らいだ。

実は先ほど安二狗がフィリピン兵士たちの臆病さを軽蔑していた時、彼はフィリピン兵士の給料が非常に少なく、待遇が悪く、さらに政情不安定で反政府武装組...