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2207話

「以前、政府軍は分断工作を行い、この密林の反政府武装組織をバラバラにしていたが、今や安二狗の下に統一されてしまった。彼らが緊張しているのも当然だ。この部隊は塔市を占領する実力さえ持っている。政府が心配しないはずがない。だからこそ、十数名の斥候兵を先に密林に送り込み、状況を探らせているのだ」

「つまり、お前たちのアルト将軍はいずれ俺の部隊に対して掃討作戦を実行するつもりだということか?」安二狗が尋ねた。

「それは分かりません。私たちは情報収集だけが任務で、具体的な対応は上官たちの判断することです」

「分かった。じゃあ、お前たちが帰ったらどうすればいいか知っているか?」安二狗は笑いながら問い...