刹那の華

2188話

「なるほど！あの阿美っていうのは、彼の元義姉で、奈坤の女だったのか？」木彪が尋ねた。

「ああ！彼女はいい女だよ。阿琪もそう。二人とも良い女だから、私は彼女たちに顔を立ててやったんだ」

「大将、彼女たちに顔を立てるのはいいけど、この男はもう使えないと思うぜ。あんたはちょっと優しすぎるんじゃないか。こいつはろくな奴じゃない気がする。俺に任せてくれないか？あんたの目に触れないところで使うよ。あんたに危害が及ぶのが心配だ」と木彪は言った。

「え？今のあいつの状態で、何の脅威になるっていうんだ？」安二狗は尋ねた。とはいえ、木彪までもが奈温はろくな人間ではないと言うのだから、安二狗も警戒心を強めた。...