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218話

「香草先生、そんなにたくさんご飯作ったんですか?」娟子は笑いながら尋ねた。

「足りなければまた作ればいいじゃない?安海さんは私の夫と親友なんだから、二人がお酒を飲んでる間に、私たち女同士でもう少しおかずを作れるわ。大したことないわよ!さあ、行きましょう!」香草は再び誘いの言葉をかけた。

「ああ、そうだな。安岩兄弟と一杯やりたいところだ。先に部屋で服を着替えてくる。この服は汚れすぎてるからな!」そう言いながら、安海は彼らの主寝室へ向かった。娟子と香草は顔を見合わせ、どうしていいかわからない様子で困惑していた。

しかし娟子と香草には何もできなかった。止める方法も理由もなく、止める時間もなかっ...