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1978話

「彼女はこれまでに感じたことのない感覚だった。この感覚が彼女を一層狂おしいほどに安二狗に夢中にさせていった。

同様に安二狗もモナの身体で無敵の新鮮さと興奮を味わっていた。彼も一瞬、彼女と一緒に死に赴きたいと思った。それは死に至るまで愛する狂気のようなもので、二人は強く抱き合い、愛の余韻に浸っていた。

だが、安二狗が最後の一粒の種をモナの肥沃な大地に送り込もうとした瞬間、ドアが開いた。シルクの寝間着を着た若い娘がドア口に立っていた。アバネフの若妻スマだった。彼女は数ヶ月前にアバネフに迎え入れられた娘で、アバネフの娘アリンよりもさらに二ヶ月年下だった。アバネフはここ最近ほとんど彼女だけを寵愛し...