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1935話

彼らの装備と兵士の質から言えば、フィリピン軍が本当に侵入してきても、彼らを殲滅することは可能だろう。

しかし、安二狗はフィリピン軍の緩んだ組織規律について考えてみると、彼らがメルセフやアバネフたちの反政府武装組織を制圧できないのも当然のことだと思った。このような勢力均衡が保たれているのも悪くはないかもしれない。

その夜、メルセフの可愛がっている義理の妹モンフィが安二狗に嫁ぐということで、部隊全体が休暇となり、当直の人員以外は全員が基地の門前での出し物を見物し、基地内では宴が設けられた。このことからも、メルセフが本当にこの義理の妹を大切にしており、自分の娘のように安二狗に嫁がせたことがわかる...