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1841話

しかし、スビは大丈夫だと言った。自分は自分で弁解できるし、無事に切り抜けられる。連れ去られたと言えば牽連されることはないと。

別れのキスを交わした後、スビが先に出て、廊下に誰も自分に気づいていないことを確認すると、すぐにドアを出て階下へ向かった。彼女は安二狗なら自分で逃げ出す術を持っていることを知っていた。彼のような超人的な人物は、普通の人には止められない。しかも今は軍服を着ているので、よく見なければ誰も彼が殺人犯だとは気づかないだろう。

スビが去るとすぐに、安二狗は部屋から抜け出し、堂々と銃を持って階下へ向かった。見回りをしているふりをして、誰の注意も引かなかった。玄関に着くまで、彼の行...