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1710話

この洞窟は広大で、至る所に見張りが配置されていた。一見すると人の気配はないが、実際には暗がりの中で原住民の女たちが長い槍を構えて身を隠している。むやみに侵入すれば敵意を向けられ、不意打ちの一撃で心臓を貫かれ、即死は免れないだろう。

なぜ男がいないのだろうか？安二狗（アン・アーゴウ）は不思議に思った。この山に入って以来、一人の男にも出会っていなかったのだ。洞窟に入ってからも、彼を案内するのはすべて女たちだった。誰も行き先を告げることなく、ただ彼女たちの誘導に従って奥へと進んでいく。彼には予感があった、これはおそらく母系社会の部族なのだろう。

「酋長の婿どころか、もしかしたら酋長の夫になれるか...