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1692話

「私たちが中に入ったら何かあるかもしれないのに、アルトに軍を派遣して助けてもらおうだなんて考えるのはやめろ。自分たちで何とかするしか道はないんだ。彼らにその覚悟があるなら、とっくに掃討作戦を命じているはずだ。黄翔の言うとおり、ここの状況は特別に複雑なんだ。複雑というのは、政府軍と反政府軍の間で相互に浸透しているということだ。誰が信頼できて、誰が内通者なのか分かるわけがない。だから最も信頼できるのは私たち自身だけだ」と安二狗は言った。

「じゃあ、あなたの言う通りなら黄翔と林麗も信頼できないということ?」蒋英は心配そうに尋ねた。

実際、彼女も安二狗の言葉にもっともだと感じていた。ここは土地勘も...