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1397話

「こんな男に一度抱かれたら、どんな女でも魂を奪われてしまうだろう」

宿に着くと、あの兄貴は本当に外で待っていた。「おい、二時間も何してたんだ?奥さんと仲直りでもしたのか?俺は二時間前に間男が出て行くのを見たぞ。夫婦で和解したのか?」

「はぁ...一言では言い難いんだ。家の恥を外に晒すわけにもいかないし、もう聞かないでくれ。帰ろう」安二狗は怒ったふりをして言った。

「わかったよ。でもよ、こういう目に遭うと誰だって胸が詰まるもんだ。あと、こんなに長く待ったから料金上乗せさせてもらうぞ」

「構わないよ。いくらでも払うさ。女房が他の男に抱かれたんだ、金なんてどうでもいいさ」安二狗は溜息をついた...