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112話

杨梅は少し意外な様子だったが、何も言わず、ふたりはホテルに行けばいいだけだと告げた。彼女が手配するつもりだった。

案の定、電話を切るとすぐに、安思晴は非常に疑わしげな眼差しで安二狗を見つめ、好奇心に駆られて尋ねた。「二狗お兄ちゃん、今話してた美玲姉って誰?村長の奥さんの楊美玲のこと?」

「うん、そうだよ。俺が閉じ込められてた時に、楊美玲さんと楊梅姉さんが特別世話してくれたんだ。二人は親友同士で、俺は楊梅のことを姉さんって呼んでるから、楊美玲さんが言ったんだ。『これからは県城では姉さんって呼んで、安家寨に戻ったら叔母さんって呼べばいい』って。だからずっとそう呼んでるんだけど、どうしたの?」安...