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87話

「私の診察をしに来たのか？」御座は目を細めながら、口元には依然として笑みを浮かべていた。

「いや違う、勘違いだよ。あなた方が私を呼んで診察を頼んだんだ」蘇陽は彼を見返した。

部屋には四人いたが、蘇陽だけが座る場所がなく、立ったままでかなり居心地が悪かった。

秋泠が彼に席を譲ろうとしたが、御座にそれを止められた。

「私たちではない、彼らだ」御座の言葉には危険な気配が漂っていた。「私は医者を呼んで診てもらおうなどとは一度も考えたことがない」

「じゃあ葉のご老人は何なんだ？大晦日の食事会に来たのか？」蘇陽は一歩も引かなかった。

彼は御座が自分に敵意を抱いているのを感じたが、その敵意の源がどこにあるの...