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80話

これは蘇陽が初めて触れるスマホゲームだった。

山奥では電波が悪く、老人たちも携帯電話を持つ習慣がなかったため、蘇陽は山を下りるまで携帯電話を使ったことがなかった。

ネットでのチャットさえも最近になってやっと触れ始めたばかりだった。

だが、彼はネットには多くの利点があることを知っていた。例えば、ゲームをプレイすることだ。

「ダメよ、あなた鈍すぎるわ。これは無理ね」謝銀凝は眉をひそめて言った。

彼女が蘇陽に勧めたスマホゲームは操作が非常に基本的なものだったが、蘇陽は画面上で指をタップしても、思うような動きができなかった。

「俺は鈍くないぞ。家族は皆、俺は天才だって言ってる」蘇陽は頑固に言い張...