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485話

「笑面佛が狂ったと言うこともできるし、狂っていないとも言える。

狂人は正常な時には狂っているかどうか見分けがつかないものだが、今この瞬間、蘇陽はこいつが確実に狂っていると確信していた。

轟くような一撃の合間に、蘇陽は死神が自分のすぐそばを通り過ぎたような感覚を覚えた。巨大な影が一瞬にして蘇陽の心に広がり、梅放歌がかつて死人之国の島で、この笑面佛のような狂人と互角に戦えたと言っていたことを思い出し、蘇陽はそれが絶対に嘘だと思った。

とても耐えられるものではない!

極限の金剛鉄板橋の姿勢で一撃の威力をかわした直後、笑面佛は蘇陽の腹部に一蹴りを見舞った。

蘇陽は痛みに呻き、瞬く間に笑面佛に蹴り飛ばさ...