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380話

意識団体がいることに気づいた瞬間、蘇陽は完全に崩壊していた。世の中が彼のような正義感あふれる青年を騙したと感じずにはいられなかった。

しかし、彼はすぐに気づいた。座して死を待つのは決して最善の策ではないと。そこで蘇陽は急いで立ち上がった。先機を制しさえすれば、圧縮された「雪山舆花」の威力で、一人どころか集団でも一瞬で気絶させることは難しくなかった。

もちろん、相手がマスクをしていたとしても、他の武器もある。

彼の手のひらには二つの薬があった。黒いものと白いもの。黒い方は、カプセルに封じ込められた——荒古竜毒だった。

荒古竜毒——その名前だけで尋常でないことが分かるが、実際の効果は名前以...