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376話

この奇妙なウイルス——いや、今は荒古竜毒と呼ばれるようになった。

男が持ってきた羊皮紙には、はっきりと記されていた。この奇妙な症状を引き起こすのは、荒古竜毒だけだと。

この高濃度の荒古竜毒は、依然として猛烈な速さで蔓延していく。

青銅組の隊員たちは皆体力に自信があるはずだが、このウイルスの前では、わずか30分も経たないうちに、彼らの体は黒い毒に半分以上覆われていた。

すでに何人かは、毒が喉元まで這い上がっていた。

唐穎のような比較的体の弱い女性に至っては、黒い毒はすでに顎のあたりまで広がっていた。

毒素が肉体を侵食する感覚は恐ろしいものだった。短時間のうちに、彼らはこの毒の苦しみに...