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373話

崩れ落ちた城壁、折れた馬の足、血に染まった長槍、そして花弁を失ったバラ。

秋泠は苦痛の中で意識を失い、同じく苦痛の中で目を覚ました。

「副隊長！」秋泠は急に身を起こし、目を見開いた。

「泠姉、目が覚めたんだね」唐颖が言った。「あまり動かないで。苏阳があなたの毒を抑え込んでくれたから、今は攻撃性がないわ。解毒剤を調合したら、完全に治せるから」

毒？解毒剤？苏阳？

秋泠の頭の中は混乱していたが、自分の体に広がる黒い痕を見て、ようやく何が起きたのか思い出した。

「唐颖——私、死んでないの？苏阳は？」秋泠は突然切迫した様子で尋ねた。最後の瞬間、苏阳が火の...