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368話

「一……」

大男が指を一本立て、痩せた背の高い男が数え始めた。彼の手は腰のホルスターにぴったりと添えられ、いつでも銃を抜けるよう準備していた。

彼の名はコブラ。かつてスネークと「単独作戦の王」の称号を争ったことがあった。残念ながら、彼の得意分野は狙撃だったため、筋肉質のあの男には及ばなかった。

しかしスネークがここで片腕を失ったと聞いて、興味を持ったのだ。

彼も同じ任務を引き受けた。梁傅を救出すること。もし成功すれば、それはスネークより自分が上だということを証明できるではないか?

今、彼は自信に満ちていた。

だが、「一」という数字を数え終わったとたん、何か違和感を覚えた。

大男の指...