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350話

「海清城」というこの会員制クラブは、まさに清海市における越秦閣のような存在だった。

上の三階はバスルーム、マッサージ、バー、そしてゲームセンターになっている。

うーん、この場所のオーナーは一体どんな趣味の持ち主なんだろう。大人の欲望が渦巻くこんな場所に、なぜか各フロアにクレーンゲーム機が何台も置かれている。

しかも、そのクレーンゲーム機にはドラえもんのぬいぐるみがぎっしり詰まっている。この場所のオーナーは一体どれほどドラえもんが好きなんだろうか?

蘇陽がそんな内心のツッコミを考えていると、秦可傾が彼の代わりにその質問を口にした。

「王少、どうしてここにはクレーンゲーム機がこんなにたく...