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342話

「雪山輿花、雪山茄花に姿を似せ、山茄花に効能を似せ、昼夜を逆転させる能力を持つ。

麻酔、催眠の効果があり、金(刃物)、水、火、葬(土)を以てしても目覚めさせることはできず、手術に用いれば後遺症を残す。」

これは蘇陽が枯智和尚の経典で見た、雪山輿花についての記述だった。

この雪山輿花は山茄花と同様に麻酔や催眠の効能があり、人を昼間に眠らせ、一度眠ると刃物で切っても、水をかけても、火で焼いても、土で埋めても目覚めさせることができない。手術に使えば、後遺症も大きいという。

天は人を見捨てない。事実、左沫の言葉も万能ではなかったのだ。

蘇陽は今、祖父と師匠に頭を下げて感謝したい気持ちでいっぱいだった...