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292話

「お嬢さんたち、私はまともな男だ」

蘇陽は水面から飛び上がり、バスタオルを巻きつけ、凛々しく宣言した。

娘たちは顔を見合わせ、頬を赤らめ、どうしていいか分からない様子だった。

「お客様のおっしゃることは?」一人の娘が明らかにこんな展開を予想していなかった。

越秦閣の人間が彼女たちに人民元を渡した以上、彼女たちには客に奉仕する義務がある。

このことは彼女たちも早かれ遅かれ理解していた。ただ、相手がレインコートまで脱いだというのに、「まともな男だ」と言われても...

蘇陽は彼女たちの言葉に取り合わず、素早く服を着て部屋を出た。

「蘇さん、もう...