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182話

蘇陽は気分が良かった。その理由は今夜の月明かりが素晴らしく、食事もたっぷり楽しんだからだ。

もちろん、外で布団に包まって待っている安悠然のこともある。彼女は恥ずかしがり屋な女の子だが、蘇陽が少し積極的になれば喜んで受け入れてくれるだろう。

温かさと冷たさが混じった水が蘇陽の体を洗い流し、汗は落ちたが、湧き上がる欲望は消えなかった。

「まったく、一度味わうと止められないものだな——」蘇陽は小さくうめいた。

外には自分だけに従順な女性がいると思うと、蘇陽は言いようのない満足感を覚えた。

ただ、体の水気を拭き取っていた時、蘇陽は空気の異変に気づいた。

何か変な匂いがする。竹が燃えるような香りだが、も...