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13話

「握った!」

謝お嬢様が決心を固めた。もちろん、握手したからといって私が妥協したわけじゃない。でも両親の前では、この程度の芝居はしておかなきゃね。

謝銀凝の手は白く柔らかで、水を絞り出せそうなほどだった。蘇陽がその手を軽く握ると、不思議と力を入れて離したくないような感覚に襲われた。

蘇陽が謝銀凝の手に見惚れていた一方で、謝銀凝もまた蘇陽の手に感心していた。

白くて、長くて、そして柔らかい。

なんて綺麗な手なの、この人って女?謝銀凝は疑わしげに蘇陽を一瞥した。

この男の子は、確かに他の男の子にはない秀麗さを持っていた。

謝銀凝は頭の中で、蘇陽がかつらをつけてスカートを履いている姿を...