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118話

「患者に勝手に触れないで!何をしているんですか!」看護師が駆け込んできて叫んだ。

彼女は重度中毒の患者のシーツを交換しようとやって来たところ、患者を連れてきた大柄な少年が患者を動かしているのを目撃したのだ。

素人が患者に触れれば体調を悪化させる恐れがあるため、看護師はすぐさま制止した。

「彼は鍼灸を必要としています」秋泠が言った。

「鍼灸?あなたたち、鍼灸師の資格を持っているの?専門の中医なの?こんな無謀なことをすれば、患者さんに害を与えるだけだって分かっていますか?」看護師は畳みかけるように問いただした。

蘇陽は怒る様子もなく、このような看護師こそ責任感のある看護師だと思った。

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