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995話

「神王麓などという存在など信じていない。私は異教徒そのものだ。神を冒涜することだって数え切れないほどやってきた。

竹塔の関所の人間と結託して偽りの登頂?トカゲ王との茶番劇じゃないか」

ちっ。

私の抗議など無視して、奴らは本当に私を牢に入れやがった。

昨日までは京都の花形だった。誰もが私を敬い、取り入ろうとしていた。あの女王陛下でさえ、自らの唇で酒を注いでくれたし、若く美しい姫君も私との縁談を待ち望んでいた。

それが瞬く間に、たった数言の言葉だけで、私は囚人となり、京都中の誰もが蔑む詐欺師へと成り下がった。

昨夜眠ったのは宮殿内で最も豪華な部屋。ビロードの寝具に水晶の灯り、数人の侍女た...