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965話

私が次の階へと続く階段を踏み出した瞬間、第五の轟く鐘の音が京の都全体に鳴り響き渡った!

階段の窓から下を覗くと、周囲に集まる人々はますます多くなっていて、密集した大勢の人だかりができていた。さらに京都の他の場所からも、人々が急いでこちらへ向かってくる様子が見えた。

どうやら、第五の鐘が鳴ると、都の人々全員が騒然としたようだ!

聞くところによれば、宏鹿島の野人の歴史において、私のように前の四つの関門を通過できた者は、指折り数えるほどしかいないという。

そのような者は皆、歴史に名を残す勇士なのだ。

そんなことはさておき、私はすぐに六階、つまり第五の試練の場所に到着した。

この階は一見したところ、前...