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961話

この階層の空間は、なんと美しい空中庭園だった!

しかも、さらに奇妙に感じたのは、この庭園の中が静まり返り、まるで死んだように静かで、監視人の姿など全く見当たらないことだった。

次の階層へ続く階段さえも、そのまま目の前に現れていた。部屋の向かい側に、堂々と置かれ、まるで私を招き寄せているかのようだった。

だが私は軽はずみな行動は取らなかった。この関門には何か仕掛けがあるはずだ。もしかしたら周囲に植えられている植物に何か異常があるのかもしれない?

これらの植物には毒があるのだろうか?

そう考えながら、私は慎重に庭園の中へ足を踏み入れた。

しかし予想外の出来事が、その瞬間に起こった。

数歩も進まない...