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960話

そして私が見せた圧倒的な実力は、あの緑の服の少女を大いに震撼させたようだ。

彼女が呆然としているのを見て、私は思わず「ふふっ」と笑い、淡々とした口調で言った。「お嬢さん、これで私はこの試練をクリアしたと見ていいかな?」

「強き勇者よ、あなたの実力に感服いたしました。私をあなたの側に置いていただけませんか?ご主人様と呼ばせていただければ…」

緑の服の少女は片膝をついて、私に向かってウインクをした。「この私についてきてくださるなら、何でも望みどおりにしてさしあげますわよ〜」

この小娘の言葉に、私は少し戸惑いを覚えた。クソッ、この女は塔の番人じゃなかったのか?連れて行けるというのか?まさか本...