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952話

しかし、私にはわかっていた。これは決して呪いが突然終わったわけではない。おそらく一種の回光返照なのだ。

九日間にわたる絶え間ない吸収の末、あの呪いの刻印はすでに十分な力を得て、今はただ状態を調整しているか、あるいは適切な時機を待っているだけで、やがて完全に爆発するだろう。

そして今、まだ戦う力が残っている以上、私は当然、茜に危険を冒させたくはなかった。

「巫塔の試練というのは、そう簡単に通過できるものじゃない。しかも、一度始めたら途中で止めることはできん。頂上に辿り着くか、死ぬかの二つしかないんだ。本当に行く気かね?若い者は軽はずみな判断をするものじゃないぞ」

米の爺さんはため息をつきなが...