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897話

「そうなると、私たちが溺れ死ぬ可能性は九十八パーセント以上に跳ね上がるな」

さらに、私の顔色を悪くさせる事実がもう一つあった。

ざっと計算してみたところ、あの水の怪物の体内にいた時間は、おそらく一時間半から二時間ほど。

あの怪物の恐ろしい体格と移動速度を考えれば、その一、二時間で相当な距離を泳ぎ去っていたはずだ。

たとえ今でも魔鬼湖の中にいるとしても、私たちの現在地は岸からとてつもなく遠い場所かもしれない。

そしてもしそうだとすれば、この魔鬼湖は私が想像していたよりもさらに巨大ということになる。

それに加えて、今の私はもう一つの厄介な問題を抱えていた。

さっきまで怪物の体内で長時...