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862話

しかし、我々はこの関所に留まるつもりもなかった。私はすぐに茜たちを連れて魔鬼の湖の湖畔へと向かった。

もちろん、蝋黄顔たちの武士も私の後をぴったりと付いてきており、それを見た茜と玉城瑶は感慨深げだった。

「この武士たちの実力はどれも並々ならぬものなのに、あなたにこれほど敬意を示すなんて。やっぱり野人たちの間でかなり認められているのね!」

玉城瑶が感嘆して言った。

茜に至っては「私の張起お兄ちゃんは、もちろん最高よ。どこに行っても!」と言い切った。

二人の褒め言葉に気分が良くなり、思わず「ハハハ」と笑いながら言った。「これくらい大したことじゃないさ。少し前までは、この野人たちの王だった...