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856話

また、村の年老いた祭司がわざわざ私を訪ねてきた。

これはちょっと興味をそそられる出来事だった。実は前からこの老人に会いたいと思っていたのだが、ここ数日は使用人が「不在です」と言い続け、残念に思っていたところだ。今となっては、この老いぼれは初めから私に会うつもりがなかったのだろう。

「若者よ、あなたは本当に荒の遣いであるようだ。科瓦の部族はあなたによって必ず繁栄するでしょう!」

鼻に奇妙な鼻輪を付けたこの老人は、私に対して異常なまでの熱狂ぶりを見せ、ひざまずこうとまでしたので、私は非常に居心地の悪さを感じた。

しかし残念なことに、この老人と少し話してみたものの、何か役立つ情報を得ることはで...