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844話

「避けようとしても、こいつの武器は攻撃範囲が広くて、少しでも動きが遅ければ避けられないだろう」

先程衛兵が報告に来た時は、数十人の死者と言っていたが、私がここに来るまでの間に、恐らく百人近くにまで増えていたはずだ。野人たちは人口が少なく、二千人もいれば大軍と言えるのに、今や百人近くが死んでいるとなると、その損失は決して小さくはない。

そして今、私は現場に到着したものの、あの尾人と直接戦うつもりはなかった。たとえ何人かの兵が助けてくれたとしても、こいつを倒すのは容易ではなく、下手をすれば重傷を負いかねない。だから私はすぐに近くの給水塔に登り、銃を構えてやつに向かって掃射を始めた。

こいつは...