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832話

教廷の医療スタッフたちも、素早く競技場に駆けつけ、私を担ぎ出した。

今回はあの烈山威を倒したものの、自分もかなりの怪我を負ってしまった。

幸いなことに、彼らは事前にこういった事態を想定していたらしく、次の試合は明日に設定されていた。ゆっくり休養できそうだ。

これは以前、あの忌々しい円環闘技場に参加した時とは大きく異なる点だ。

結局のところ、今回の武闘大会に参加している者の多くは、月の都でもただならぬ地位を持つ者たちだ。この試合は単に観客を楽しませるための見世物ではないのだ。

休息を取っている間、あの小神官という女が特に見舞いに来てくれた。

「我々教廷からは三人が出場しましたが、あなた以外はす...