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829話

【日本語訳】

散弾銃の近距離での威力は並外れて恐ろしく、貫通力も強い。だが、一発撃ち込んでも、その物体を貫通させることはできず、表面に細かな凹みを作っただけだった。

私の初歩的な見立てでは、この物体は金属に匹敵する硬さを持つが、尾人族の尾骨と比べるとやや劣るといったところだ。

烈山威はこちらの銃の威力がこれほど凄まじいのを目の当たりにして、身を引き締めた様子で、先ほどまでの傲慢さは消え、非常に緊張した表情を浮かべていた。

実際、この男は戦いの初めから極めて慎重だった。私が銃という強力な武器を持っていると聞いていたため、常に自分の体を巨大な柱の陰に完全に隠していたのだ。

烈山威の体力と...