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821話

この女は凄いな。

もちろん、この蜈蚣は巨大な体格で、元々猛毒を持つ怪物だから、彼女の青っぽい長針は毒を持っているようだが、蜈蚣に有効なダメージは与えられないだろう。

この怪物が立ち去ったのは、主に俺がさっき使った威嚇の手段のおかげだ。

あの怪物がようやく去っていくのを見て、俺たちは顔を見合わせ、冷や汗を流しながら、背筋が凍るような恐怖を感じていた。

この巨大蜈蚣はあまりにも恐ろしい。もし逃げなかったら、俺たちのこの程度の戦闘力では、いずれその腹の餌食になっていただろう。

「起兄貴、命の恩は何をもっても返せません！」

蛇王はドスンと音を立てて俺の前に跪き、心から尊敬の念を示した。これで二度目の...