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820話

今や私はみんなの支柱のような存在だが、実は私自身も頭を抱えている。

戦うにしても、このムカデの体格は恐ろしく、まるで巨大なニシキヘビのようだ。もっとも、このムカデはおそらくニシキヘビよりも恐ろしい存在だろう。昆虫類は体内に秘めた爆発力が、蛇のような動物よりもはるかに強いのが普通だからだ。

このような巨大ムカデに対して、私でさえまったく勝算がない。

「何とかしてこいつを追い払わなければ!」

少し考えてから、私は急いで言った。

この巨大ムカデは初めて見るわけではない。確かに毒の森の奥深くに生息していたはずだ。今回わざわざ森の縁まで来たのは、おそらく会社の連中に追い立てられたか、驚かされたかのどちら...