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812話

「こいつ、一体どれだけ強いんだ?」

「恐ろしすぎる!」

人々は驚愕の声を上げた。

東南将軍のヨラは、顔色を変え、手にしていた折れた刀を投げ捨て、顔を蒼白にして私を見つめながら、思わず恐怖に後ずさりした。

それは無意識に私から離れようとする動きだった。

一方、もう死を覚悟して目を閉じていた村人たちと蛇王の目には、再び希望の光が宿り始めていた。

「殺せ!全員で行け、恐れるな!このガキはすでに毒が回っている、弓を放て、乱射して殺せ!」

ヨラは怒りに任せて叫んだ。

彼は衝撃から我に返り、毒に侵された者に怯えたことが恥ずかしく、猫がネズミを弄ぶような余裕はもはやなく、恥辱と怒りから即座に私を殺そうとした...