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806話

大神官になるということは、それまでの自分の身分を失うことを意味する。何年もの間、代々の人が同じ名前を使い回し、不老不死という幻想を作り上げてきたのだ。

「前の大神官がもう死にかけているの?」

思わず尋ねてしまった。

「あの老婆には私が慢性毒を盛っておいた。最近はもう持ちこたえられなくなってきているわ」

小神官はわずかに微笑み、その表情は非常に不気味だった。

私はようやく知った。大神官も女性だったのだ。また聞くところによれば、小神官は大神官の実の娘ではなく、養女だという。

もちろん、同時に小神官は陰謀の産物でもあり、真の工作員でもあった。

アルオが無事であること、そして私もすぐに例の「...