Read with BonusRead with Bonus

783話

「それほど心配することではないな」

呪いを持っているため、毒に対してはそれほど恐れていないんだ。

さらに、アルオを連れ去ったのが神殿の者だと考えると、少し安心した。

彼らがアルオを連れ去って、その場で殺さなかったのは、何か企みがあるからだろう。

彼らの計画が何となく予想できるが、確信はない。

この夜、私は寝返りを打ちながら眠れずにいた。

驚いたことに、横になってからそれほど経たないうちに、また訪問者があった。

真夜中に訪ねてくるとなれば、急用に違いない。

ドアを開けると、武王の側近の従者が、うつむき加減の数人を連れて立っていた。

「勇士の起(チー)様、こちらの者たちは我が王がお送りした下...