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779話

この瞬間、武王様が私の出身について尋ねていた。

私はそのまま、自分が孤児で山林で育ったと答えた。

もちろん、この身分についてはウカの村が証明してくれるだろう。

私が月の都で名を上げれば、彼らの村にも褒賞があるのだから、彼らが私の嘘を暴く心配はない。

「勇士のお兄さん、おそらくまだ私が誰か知らないでしょう。私は武王の烈山凛と申します。この都では少なからぬ地位を持っておりまして……」

武王様がそう語りかけてきた。

その言葉を聞き、私の心は微かに動揺した。

烈山凛?

この月の都の皇族は、麓の都の皇族と相当親密な関係にあるようだ。

麓の都の皇族は連山姓だが、烈山秋は烈山姓だった。以前、烈山秋は皇室の連...