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763話

「このホテルは私たち推薦された勇士のために用意されたもので、こういう場所は料金が安いかわりに、当然宿泊の質も悪く、かなり窮屈だ」

もちろん、俺はそれほど気にしちゃいない。この数日間、散々苦労してきたんだから、野外で寝ることだってあったじゃないか。

部屋に荷物を置いた後、俺はアルオを連れて風呂に入れようと思った。砂漠から拾ってきた時から、まだちゃんと体を洗わせてやれてなかったからな。こいつ、まるで泥猿みたいに汚れてる。

だが意外なことに、アルオは俺がそう言うと、ひどく慌てふためいて、自分はまだ幼いから一緒に入れないなどと言い出した。

くそ、マジで勘弁してくれよ。俺を何だと思ってるんだ。

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