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716話

今や私の体力と森での生存能力は並外れたものとなっている。この森が非常に危険であるにもかかわらず、私はすぐに正しい方向を見つけ、素早く駆け抜けていった。

前回の大祭司たちとの偶然の遭遇以来、島国の人間も会社の人間も含め、他の人間には一切出会っていない。

このように、森の中を約二日ほど苦労して進んだところで、周囲の景色が次第に見覚えのあるものになってきた。

記憶に鮮明に残っている場所が目の前に現れ始めた。

例えば、あの山頂に神殿が建つ雪山だ。

ここから巨人族の集落までそう遠くはなく、私たちが住んでいる天坑までも同様だ。

この孤島は実際、広いと言っても特別広いわけではない。だが問題は、今の私に...