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714話

しかし、予想もしていなかったことに、この老いぼれにはまだ切り札があったのだ。私の一撃が奴を殺せなかったとは!

私の剣が刺さろうというその瞬間、この老人はありえないほど敏捷に身をかわしたのだ。

それだけではなく、彼は身をかわしながらも手のひらをひるがえし、袖から小刀を取り出して、私の首めがけて突き刺してきた。

くそっ、その瞬間、私は一瞬だけ固まってしまった。

この老いぼれは百二十歳にもなり、見るからに老いさらばえていて、普段の動きはガタガタと震え、のろのろとしていて、歩くときさえ孫娘か侍従に支えられないと全く歩けないような様子だったのに。

だが今この瞬間、彼が見せた速さは、多くの若者たちでさえ...