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699話

その老いぼれは話を聞くと、ようやく表情が少し和らいだ。

「合骨よ、今日のお前の振る舞いは、確かに称賛に値する。褒美を与えよう!」

野人王が一声命じると、数人の美しい侍女たちが宝石を盛った盆を私の前に運んできた。

ただし、王になる資格があるかないかという話題については、この老人は選択的に忘れてしまったようだ。

どうやら、この老いぼれは自分を支持するつもりはないらしい。

通常なら、この件はここで終わりだろう。

今日私は皆に宣言した。王位継承争いに参加することを。そして力を見せつけ、自分の実力を知らしめた。これからは公侯貴族たちが私への支持を検討するだろう。

皇室の連中は、一時的に私に風を奪われたと...