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695話

「父上、不躾なことを言う弟をどうかお許しください。責めないでやってください。聞くところによると、彼は最近禁地から生還したばかりで、それが自信につながり、少し傲慢になっているようです。しかし、若者に血気盛んでない者などいるでしょうか」

大王子は微笑みながら、まるで私のために執り成すかのように言った。

思わずこの男を何度か見つめてしまった。この大王子は中年の男で、顔つきは凶悪だが、儒雅な装いをしており、何とも奇妙な印象を与えていた。

「王よ、こうしてはいかがでしょう。こやつは自分が強いと言っているのですから、大王子と勝負させてみては。尾を持つ者に勝てるかどうか、見てみましょう!」

誰かが悪...