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686話

「それに小霖という女まで、自分が私の身分を直接証明する存在になるとか言い出すじゃないか。

なぜなら彼女こそ、連山合骨が禁地に踏み入った時に側に連れていた侍女だというのだ!

この全てを聞いて、私の心は少し冷たくなった。

連山合骨という奴は、本当に惨たらしい死に方をしたんだな!

どうやら大祭司という老いぼれは、陰謀を巡らすのがうまいらしい。この老人は私の前では笑みを浮かべて、まるで善人のようなふりをしているが、こんなにも腹黒いとは。もっと警戒しなければならないな。

「これから貴族たちの基本的な礼儀作法と、連山合骨としての身分で注意すべきことをお教えします」

小霖は微笑みながら私に告げた。

「連山合...