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67話

「えっ!?」萧晴が驚きの声を上げた。

二人が近づいてくると、体から悪臭が漂ってきた。萧晴は嫌そうに鼻を押さえ、思わず私の方へ身を寄せてきた。

これには思わず笑ってしまう。この女、ここ数日私のことを嫌っていたはずなのに、今となっては親友の方がもっと耐え難いらしい。笑わせてくれる。

「もう死にそうなくらい腹減った。何か食べるものある?早く少し分けてくれよ、マジで飢え死にしそうだ!」

二人は近づくなり、俺たちの焼き魚を見つめ、目が緑色に光り始めた。

口では食べ物があるかと尋ね、私たちの同意を求めるようなそぶりを見せていたが、返事を待つこともなく、手はすでに焼き網に伸びていた。二人は奪い合う...