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634話

「ただ怪我しただけさ。むしろ運が良かったと言えるな」

私たちのチームでは、紗子が左腕を撃たれ、玉城瑶も足から血を流していた。最も酷いのは私と三つ編みの女だ。私は右の腹部に銃弾を受け、彼女は左肋骨に一発食らった。

三つ編みの女は素早く狙撃手を仕留めたが、奴らの反撃も侮れないものだった。左肋骨は心臓に近い。あと少しで彼女は死んでいたかもしれない。

もし彼女がさっき死んでいたら、今日は全く違う展開になっていただろう。結局、こういう戦いでは狙撃手の存在が大きすぎるのだから。

茜だけは無傷だった。彼女は生まれながらの戦士で、身のこなしが極めて俊敏なだけでなく、危険に対する本能的な感知能力も持って...